長時間労働をしてもプロジェクトXの様に成功するとは限らない

こちらの記事の内容がすごく共感できるものだった。

若いエンジニアへ
http://yshigeru.blogspot.jp/2013/12/blog-post.html


残念なことに世の中には「長時間労働をしてバリバリ働きまくれば大成功できる!」という価値観が蔓延っており、どこの会社でも毎日のように夜遅くまで残業が行なわれているけれど、長時間労働で簡単に成功できるのであればこれほど楽な話はない。

プロジェクトXで取り上げられていたテーマは全て「結果として成功を収めたプロジェクト」だったので、あたかもプロジェクトXを見ていると長時間労働を行えば成功できるかに思えるけれど、現実には一部の成功者の足元には「長時間労働をしたけれど失敗した」者達の屍が山積みになっているわけで、そういった点を無視して安易に長時間労働に走ったり賞賛をしてはならない。



長時間労働に関して個人的に不思議に感じるのは、例えば「俳優(or お笑い芸人 or ミュージシャン etc)になるために俺(私)は死ぬ気で(寝る間も惜しんで)努力する!」という人に対しては「成功するのはほんの一握りの人だけだから止めておいた方が良い。」と言う意見が圧倒的多数になる一方で、会社員に対しては「死ぬ気で(寝る間も惜しんで)働け!」と全く正反対の意見が多数を占めることである。

(偏見かも知れないが、「死ぬ気で働け!」と言うタイプの人間に限って俳優等の道を目指す人達にはとことん否定的な気がする。ダブルスタンダードもいいとこだ。)

しかも、俳優等を目指す人は自分の意思であるのに対して、会社員は自分の意思に関わらず会社から死ぬ気で長時間労働することを強要されてしまう点が解せない。俳優等で成功して一発当てればリタイヤ可能なくらいの大金を手にすることが可能だけど、会社員で成功したとしても少々ボーナスが増える程度であり、リタイヤできるほどの収入が得られることはまずない(会社としては何億~何百億単位で儲かるかもしれないが)。

また、長時間労働が続くと心身ともに健康ではいられなくなってしまう可能性が非常に高い。リスクの割にはリターンがものすごく小さく、貴重な時間を仕事に費やし続けなければならない長時間労働は普通の会社員にとっては酷な話だ。



スケジュールやプロセス上のミスが原因となって長時間労働が行なわれているのは論外として、会社の成功を夢見て長時間労働を社員に強要する会社には、成功者の影には数多くの敗者達がいることを思い出して考え直して欲しい。



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