時間外労働(残業)で集中力が低下するのはマラソンをダッシュで完走できないのと同じ。

人間が集中して物事に取り組むことができる時間はそんなに長くない。集中力が持続する時間についてざっとネットで調べてみたところ、最長でも90分くらい、短時間に本気で集中する場合だと数分~15分くらいと言われているらしい。そう考えると仕事が1日に8時間というのは、人間の集中力の限界を遥かに超えているということになる。やはり仕事というのは人間の能力から考えてもかなりしんどいものであるということがわかる。

普通の人はこのしんどい仕事を乗り切るために集中力を小出しにしていく。つまり、1時間あたりの集中力は”1日に発揮できる集中力/8時間”ということだ。始業後の最初の15分で全力を出し尽くして残りの7時間45分をボケーッとしながら過ごすわけにはいかないので、集中力がちょうど切れるくらいの時間帯が8時間後の終業時刻になるように自然に調整しているのだ。おそらくどんな人でも無意識にこのようにして集中力を調整しながら仕事をしていることだと思う。


ただ、ここまでは1日の労働時間が8時間の場合の話であるが実際には8時間で仕事が終わる会社というのはほとんど存在せず、定時後に数時間の時間外労働(残業)をしなければならないのが一般的だ。そうなると集中力はどうなるか。時間あたりに発揮できる集中力は”1日の集中力/労働時間”なので、時間外労働(残業)で労働時間が増えれば増えるほど単位時間あたりの集中力は低下してしまう。

すると、当然ミスが増えてしまうためミスを修正するために余計な仕事が増えることになる。これが時間外労働(残業)の大きなデメリットの一つであることはこのブログを読んでいるあなたは十分に理解されているはずだ。だからこそ時間外労働は避けるべきものなのだ。


と、ここまで長々と説明しなくても労働時間が長くなれば集中力が落ちるということは誰が考えても明らかなはずなのだけど、社畜は「集中力低下は甘え!ヤル気が足りない証拠だ!」と常に最高の集中力&仕事のパフォーマンスを求めてくるので困る。

長時間の労働で常に高い集中力を発揮するのは100m走を全力疾走するときのスピードでフルマラソンを完走するようなものなので、人間の能力的に不可能なことだ。走る距離相応の最適なスピードがあるように、仕事についても労働時間相応に時間あたりに発揮できる集中力は決まっている。


機械ですら長時間稼働するときには合間にメンテナンスの時間が必要なのに人間が長時間高いパフォーマンスを発揮することなど到底できっこない。時間外労働(残業)前提でスケジュールを組む人間はさっさと滅んで欲しい。



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