「ロスジェネ社員のいじめられ日記」(著:山下和馬)の感想

日系パワハラというサイトがある。


日系パワハラ
http://nikkeiph.com/

金融系の会社に約10年勤めた著者がその会社内で経験したパワハラや理不尽をマンガにして紹介しているサイトだ。僕が当事者だったら胃に穴が空きまくるだろうなというパワハラ体験が非常にコミカルに描かれているので、世の中にこんな会社が存在するのかとドン引きしつつもついつい読んでしまう。

金融系というとノルマ未達により詰められる等、強靭な精神力なしでは到底やっていけないイメージがあるけれど、ブログを読む限り正にその通り。著者の山下氏は良く10年もこんな劣悪な環境で耐えることができたな、と思う。僕が同じ会社に入社していたとしたら1年どころか1ヶ月、いや1週間持つかどうかも非常に怪しい。というか、多分持たない。



そんな日系パワハラが「ロスジェネ社員のいじめられ日記 [ 山下和馬 ]」として書籍化されたので早速購入した。

ブログに掲載されている総務部でのやりとりがそのまま掲載されている他は、営業部での出来事・転職に至った経緯・転職先の会社でのカルチャーショックが完全に描きおろしとなっているため、ブログのマンガを全部読んだ後でも十分に楽しめる内容だった。ブログと同様に「マンガ+著者によるパワハラの状況の解説&感想」で一セットでありそれなりにボリュームもあるため、Webマンガを書籍化したものを読んだ際にありがちな物足りなさも感じず満足できた。



山下氏はブログや書籍を通じて「労働問題に一石を投じる」というよりは「同じようにパワハラ三昧の会社に勤めているサラリーマンに共感してもらって癒やしや笑いを届けたい」というスタンスらしいので、この本を読んでも会社で横行するパワハラや理不尽の解決方法などについてはほとんど言及されていない(あとがきにちょっと書いてあるくらい)。そういう意味ではオチは特にない。

ただ、典型的な日本の会社で働いていれば掲載されているパワハラ・理不尽な状況のうち一つや二つは必ず共感できる内容があると思うので、おそらくサラリーマンなら誰でも楽しめるはずでありオススメだ。



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