リコーが午後8時位以降の残業を原則禁止へ。いっそのこと毎日定時帰宅にすれば良いのに。

今朝見つけたこのニュースについて。


リコー、午後8時以降の残業禁止 4月から(日本経済新聞)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDZ190GZ_Z10C14A3TJ1000/
リコー 午後8時以降の勤務は原則禁止(NHK)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140319/k10013106061000.html

ニュース記事を読むと、残業時間を減らして社員の生活に配慮するとか業務の効率化だとか色々書いてあるけれど、残業時間の削減にあたって一番重要な仕事量の調整に関しては「残業する頻度が高い社員には上司が減らすよう促す。」(日経新聞の記事より)だけらしい。



残業削減や業務の効率化を実現するために残業を制限して帰宅時間を早めるような取り組みはどこの会社でもよく行われている。しかし、最初からわかりきっていることなので今更改めて言うことでもないかもしれないけれど、仕事の量が変わらないのであれば残業時間の削減なんてハッキリいって実現できるわけがない。

普通の人は残業がしたいから定時後も何となく会社に残っているわけでなく、仕事が終わらなくて仕方なく残っているのだから仕事の量をどうにかしない限り残業時間の削減なんて夢のまた夢だ。忙しいふりをして生活残業をしている社員がいるのであれば残業時間の制限はその人達への抑止力にはなるかもしれないけれど、せいぜいその程度の効果しか発揮されないと思う。

あれこれもっともらしい理由をつけているのは、単純に「残業代の削減につなげたい考えです。」(NHKの記事より)というだけの話だろう。



このブログでしつこく述べている通り、残業削減や業務の効率化というのは仕事の仕組みそのものを大きく変えることを意味しており決して簡単に実現できるものではない。

別にリコーに限った話ではないけれど、帰宅を促すだけで仕事が早く終ると本気で考えているのなら8時以降は残業禁止なんて生温いことは言わずにいっそのこと毎日一切の残業を禁止にして定時帰宅を促したら良いのに、と思うのは僕が捻くれているのだろうか。



また、仕事が終わらないのに会社で仕事ができなくなってしまったら、持ち帰り残業をする社員が出てくるかもしれない。持ち帰り残業が常態化して表向きは8時以降の残業0が達成されてしまったら「じゃあ、今後は19時以降は禁止にしよう。」といった新たな改善案が出ないとも限らない。そうなれば残業の実態と目標が大きく乖離してしまい、社員がトコトン苦労するハメになるのではないだろうか。

加えて、持ち帰り残業が原因で顧客情報などの重要資料の流出や紛失が発生することも十分に考えられる。すると、社員だけでなく会社にも大きなダメージが残り、お客さんも含めて誰も得しないだろう。

このようなリスクも考えると、やはり安易に残業時間を制限すべきではないと思う。



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