JR北海道の検査記録改ざん等で現場社員が懲戒解雇に。経営陣の責任はどこに行った?

レール異常の放置や検査記録の改ざんが問題となっているJR北海道が、それらに関わった社員の処分を発表した。


<JR北海道>保線部署7割で改ざん 責任者ら75人処分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140121-00000109-mai-soci
<JR北海道>改ざんが慣例化 管理職が指示や黙認も
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140121-00000113-mai-soci
JR北海道、5人解雇を含む75人処分 保線部門の75%でデータ改ざん
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20140122-00000669-fnn-soci
<JR北海道>処分に「現場に責任押しつけ」士気低下を懸念
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140121-00000115-mai-soci

規模が規模だけに75人という大量処分にも納得だなぁ、と一瞬思ったがニュースを読んで改ざんに直接関わった大沼保線管理室の現場社員2人が懲戒解雇されていたことに気付いて驚いた。

何度も繰り返し報道されている通り、一連のレール異常放置や検査記録の改ざんは現場社員が独断で行ったことではなく、現場社員の上司や更に上の経営陣までもが関わっている組織的な隠蔽工作である。現場社員はあくまで彼らの指示に従いながら改ざん等を行っただけだと考えられる。その点を踏まえると、懲戒解雇は処分内容としてはあまりにも重すぎる。



現場にいる末端社員は経営陣や上司の決めた方針に従って動くだけの言わば会社の駒でしかないわけで、そんな彼らに正義感を求めるのは検討違いである。現実的な問題として、JR北海道のような非常に公共性の高い会社であったとしても末端社員にとって重要なのは自分や家族が安心して暮らせるだけの給料を毎月欠かさず貰えることであり、改ざん等の隠蔽を企てる上司や経営陣と社会正義の下に真っ向から対立することではない。

例えモラルや常識に欠けた行動を指示されたとしても、下手に反抗して目を付けらるよりは改ざん等に手を染めてとりあえずやり過ごす方が末端のサラリーマンとしては賢いやり方なのは明らかなのだから、彼らを責めるのは酷な話だ。



現場の末端社員にモラルや常識を求めるのであれば、彼らに指示する上司や経営陣がモラルや常識を持っていなければならないが、それができなかったからこその一連の不祥事である。従って、JR北海道から真に排除されるべきなのは上司や経営陣であるはずなのに彼らの責任はどこに行ったのだろうか?

末端社員の処分が一番重く、その他が大したことない処分しか受けていないことを考えると、今回JR北海道が発表した処分はただの反省のポーズにしか見えない。



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