「仕事のし過ぎや低賃金がストレスの原因となる」ことにアメリカが今更気付いた理由

1週間前にこんなニュースを見つけた。

仕事のし過ぎ、安すぎる給料がストレスに=米調査
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130305-00000413-wsj-int

記事タイトルの通り、米心理学協会の調査により「仕事のし過ぎ、給料が安すぎること、昇進の機会が十分にないことがストレスの原因となる」ということがわかった、という記事である。

正直、日本の現状からしてみれば何を今更という感じだ。日本では仕事がストレスの原因となり体だけでなく心に悪影響があることや、場合によっては病死・過労死・自殺を含めて仕事が原因で死に至ることは悲しいことに特別珍しいことではない。

ではなぜアメリカでは「仕事のし過ぎや低賃金等がストレスの原因となる」ということが改めて報告されているのか。その理由として考えられるのは、アメリカでは日本のように残業前提の長時間労働や残業代が一切(またはほとんど)支払われないサービス残業が存在しないからではないだろうかと思う。

アメリカを含めた海外の労働環境に特別詳しいわけではないけれど、海外においては一般労働者は残業をほとんどせずに定時帰りが基本らしいとの話をよく耳にする。残業がないのであれば一般労働者が仕事のし過ぎによるストレスを感じることはだろう。また、日本ほど仕事を変えることに抵抗がないとの話もあるようなので、給料が安いと思えばより同じ会社にとどまらず条件の良いところにさっさと転職をしてしまうこともそれほど難しくないのだろう。それであれば給料の安さに対してストレスを感じることもあまりないのかもしれない。

一方で、管理職や一部のエリート達は残業をしまくるようだけど、彼(彼女)らは自分の意思でそういったポジションについているのでよほどのトラブルでも起きなければストレスを感じることはないだろうし、上位のポジションに就いているので報酬もそれなりに高いだろうから賃金に対する不満もあまり感じることはないだろう。

このように、日本では珍しいことでない長時間労働や低賃金という職場環境がアメリカにはあまり存在せず調査対象となる労働者を探すのが困難であったために、日本では極々当たり前のことが今更になって判明したのだと思う。

「日本の常識は世界の非常識」という言葉があるけれど、「仕事のし過ぎや低賃金等がストレスの原因となる」という日本の常識も世界では非常識であったことには驚いた。



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