採用要項や求人票に「時間外手当(残業代)」の記載がない理由

色々な企業HP・リクナビ・マイナビ等就活支援サイトの採用要項、ハローワークの求人票などを見ていると諸手当の欄に時間外手当(残業代)の記載がないことが多々ある。


時間外労働をすればその分の時間外手当てが支払われるのが当然なのだから時間外手当の記載は必須であり記載がないのはおかしいように思えるが、何故記載されていないケースが見受けられるのだろうか?その理由を考えてみた。



1.そもそも残業がない

時間外労働が一切なければ当然ながら時間外手当が支払われることはない。つまり、そもそも時間外手当が存在しないので採用要項や求人票に「時間外手当」という単語が記載されることはあり得ない、という理由が考えられる。

ただ、定時帰りが基本の会社であっても突然のトラブルに見舞われれば現実問題として残業をせざるを得ないので、残業と時間外手当が存在しない会社というのはかなりのレアケースだとは思う。しかし、もし如何なる場合においても残業が一切存在しないという会社なのだとしたら、その会社の採用要項や求人票を見つけた人は超幸運だ。

2.時間外手当の支払いは当たり前のことなので明記していない

労働基準法の第三十七条(時間外、休日及び深夜の割増賃金)を確認すれば分かる通り、残業が発生したらその分の時間外手当(割増賃金)を支払わなければならない。時間外手当の支払いは法律で定められている事項であり当然支払われるべきだとわかりきっていることだから、採用要項や求人票にはわざわざ明記していない、という理由が考えられる。

時間外手当が支払われる旨を明記していないのはやや不親切だが、このような会社は遵法意識の高い会社だと言える。

3.時間外手当を支払うつもりがないので記載していない

上記の通り、残業と時間外手当の支払いはセットであり残業だけ発生して時間外手当が支払われないということは基本的にあり得ない(農業などの一部例外を除く)が、それを知ってか知らずか「うちは残業代なんて一切払わねーぞ!」という経営判断(?)により支払われない、という理由が考えられる。

「存在しないから記載しない」というのはある意味正しいことではあるが、労働基準法的を無視した労働者が不利益を被る独自ルールが蔓延るこのような会社は間違いなくブラック企業である。



ざっと思いついたのは以上の3つだ。

自分で書いておいてアレだけど、1つ目と2つ目のケースはほとんどなくて3つ目のケースが多いのではないかなと個人的には思う。というのも、残業そのものが存在しない会社や時間外手当てがきちんと支払われる会社なら、それらの点を大きくアピールするはずなので、時間外手当の記載がないにも関わらず採用要項や求人票にそういった特記事項がないということは、つまりそもそも支払うつもりがない、と言えるからだ。



本来ならこのようなことに疑問を持ったら問い合わせや面接の際に質問をすれば良いだけなのに、労働条件に関する質問がタブーのように扱われているせいでなかなか確認できない点が労働者としては非常にもどかしい話だ。

もっと労働条件についてオープンに話し合える健全な就職活動が行われるようになって欲しいと思う。



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