上司の判断ミスなのに担当者の責任になる理不尽

先日話題となった埼玉県立高校の教師が息子の入学式に出席するために有給休暇を取得し自分の勤務先の高校の入学式を欠席したニュースについて。


担任、息子の入学式へ…県立高校教諭勤務先を欠席、教育長が異例の注意
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140411-00010005-saitama-l11
県立高教諭入学式欠席 教育長「基本的に出席すべき」
http://saitama-np.co.jp/news/2014/04/15/01.html

勤務先の入学式を休むの是非については、当然ながら僕は問題ないと考えている。別に勤務先の入学式を欠席したからといって死人が出るわけでもないし、翌日以降に出勤すれば担任として生徒には顔を合わせることになるのだから、1日くらいいなくたって何か問題があるとは思えない。親なら自分の子どもの入学式を優先したくなるのは当たり前の話だ。担任を持つクラスの生徒も大事かもしれないけど、自分の息子がもっと大事だから息子を優先しただけの話である。

「息子は高校生なんだから、わざわざ有給休暇を取得してまで入学式に出席する必要はない。」という意見もあるようだけど、それは個人の考え方の問題なので外野がとやかく言う話ではない。本人が息子の入学式に出席したいと思ったのならば出席すればいいだけであり、ハッキリ言って大きなお世話だ。

まあ、今回の有給取得が良いとか悪いとかは(法律的には問題ないように思えるけど)結局は個人の感情の話になるのでこれ以上は触れない。



ところで、上記の記事を読むと、この教師は事前に休暇届を提出した上で生徒達に会えないことを詫びる旨を記載した文書を作成し別の教師が生徒達に配る、という対応をしている。いきなり当日になって休んだわけでもないし、生徒達への配慮も完璧だと思える。

にも関わらず、埼玉県教育局は「教員としての優先順位を考え行動するよう指導する」としているらしい。

ここで疑問なのは、何故この教師が指導を受けなければならないのか、だ。上記の通り、事前に休む日を報告した上で生徒達への対応も完璧なのだからこの教師が責められる理由はどこにも存在しない。仮に(あくまでも「仮に」)入学式を欠席したことが問題なのだとしたら、今回責任を取るべきは有給休暇を認めた職場の上司であり注意を受けなければならないのはその上司ではないだろうか。この教師にしてみれば上司の許可を得たはずなのに注意を受けるなんて極めて理不尽な話だと思う。



仕事の責任範囲が曖昧と言われている日本らしい事件だなと感じた。



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