仕事の報酬が仕事では労働生産性やモチベーションなんて上がらない

日本の会社の労働生産性は非常に低いと言われている。


どこの会社でも少なからず効率化・改善に向けた取り組みをしているはずなのに一向に労働生産性が上がる気配はない。極稀に効率化・改善に成功した会社がメディアで取り上げられることもあるけれど、それは全体のごく一部である。

日本の会社は労働生産性の低さを自覚し効率化・改善に一生懸命取り組んでいる(と思われる)のに、何故いつまでたっても状況が変わらないのだろうか?



理由は非常に簡単で、効率化・改善に取り組む(取り組まされる)社員に一切メリットがないからだ。

仮に、効率化・改善が成功し労働生産性が2倍になったとして、4時間働いたら帰って良い、とか、4時間働いたら4時間遊んでいても良い、ということにはならないだろうし、今まで通り8時間働いたて2倍の仕事をこなしたら給料が2倍になるかというかそんなこともあり得ない。むしろ、余裕が出た分だけ新たな仕事が増えるだけである。しかも、給料は据え置きだ。

「コイツは仕事ができる奴だ。」と上司に認識されれば評価が高まって出世の機会に恵まれるかもしれないが、そのときには新たな仕事や責任が舞い込むだろうし、気持ち程度に給料が増えれば御の字だろう。

効率化・改善に真面目に取り組んで成果を出したとしても、その見返りに与えられるのが仕事ではモチベーションなんて上がるわけがないのである。人参嫌いの子供に「人参を食べることができたらご褒美に人参をあげるよ。」と言って喜ぶかどうか、考えなくても答えはわかる。



効率化・改善は片手間で簡単に行えるものとして軽んじられ、「本来の業務のおまけとして取り組むもの」とされる傾向が強いがそれは大きな間違いだ。真剣に効率化・改善を行おうとしたら、現状の仕事のやり方の問題点を分析しそれに対する解決策を考えて実践する、というとてつもない労力が必要となる。これはコンサルタントという職業が成立していることからも明らかである。

つまり、そもそもの話として「効率化・改善を任される=仕事が増える」ことを意味するので、社員にしてみれば効率化・改善を任されることは単なる罰ゲームや貧乏くじでしかないのである。こういった理由もあって、やはり社員のモチベーションは上がらない。



本気で社員に効率化・改善を行わせ労働生産性を向上させたいと考えるのであれば

  • 効率化・改善を担当させる社員は本来業務の負担を減らし仕事量のバランスを取る
  • 効率化・改善の結果に対する適切な評価基準を設ける
    • 100の仕事を4時間で終えたらその時点で帰宅して良い(給料は据え置き)
    • 8時間で200の仕事を終えたら給料は2倍

といったことが最低限徹底されなければならない。まずはこの点が改善されなければ日本の会社の労働生産性が向上する日は永遠にやってこないと思う。



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