日清食品の無人島研修は管理職として仕事をする上で役に立つのか?

チキンラーメンやラ王といったインスタント食品で有名な日清食品のグループ会社である日清食品ホールディングスで非常に面白い社員研修が行なわれた。

日清食品HDの過酷な無人島サバイバル研修「骨太の幹部を育てるため」
http://www.zakzak.co.jp/economy/ecn-news/news/20130615/ecn1306151438000-n1.htm

研修参加の対象となるのは新任管理職(課長職)に抜擢された社員である。私物を全部没収された上でチキンラーメン、米、小麦粉、ビニールシート、釣り針&釣り糸、水以外のみを持って無人島で3日間生活するという研修らしい。個人的には非常に面白い研修だと感じるのでできることなら一度くらい参加してみたいと思うけれど、この研修は果たして仕事をする上で役に立つのだろうか?

研修の目的は「過酷な環境の中で、自分だけを頼りに行動することで、判断力や発想力、発見力、忍耐力などを養うこと」らしい。確かに、無人島で限られた道具を利用して食料や水、寝床を確保するためには判断力や発想力といった力が問われると思うけれど、そういった力が仕事をする上で、部下の管理をする上で到底役に立つとは思えない。

もちろん管理職は仕事の都合上1年に数週間は無人島に篭らなければならないというのであれば話は別だけど、そんなことはおそらくあり得ない。普通のサラリーマンと同じように会社で仕事をするんだから、食料や水、寝床を確保するための力を身につけたところでそれを発揮する機会なんてまずないと思う。

貴重な時間を割いて研修を行うのであれば、平社員と管理職の違いや管理職が抱えやすい仕事上の問題などを勉強する機会を設けたり、管理職としての経験が長い社員の体験談を聴く機会があると効果的ではだろうか。

日清食品ホールディングスの無人島研修だけでなく、日本の会社には効果の程が不明な研修が多すぎる。イークラシスの土嚢マラソンや穴掘り研修なんて正にそうだし、日産自動車九州の自衛隊体験研修もかなり怪しい。

イー・クラシス流 新卒研修
http://www.e-classis.co.jp/recruit_08camp.html
陸自の隊内生活体験、新入社員研修活用が増加(日産自動車九州)
http://kyushu.yomiuri.co.jp/local/fukuoka/20130411-OYS1T00358.htm

実務に直結しない研修をやるくらいであればその分休日の日数を増やした方が社員のモチベーションが上がって仕事の生産性が上がると思うけれど、そうはいかないのが悲しいところだ。



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