「准正規労働」の登場でワークライフバランスの実現・改善が期待できる

正社員と非正規労働者の中間に位置する「准正規労働者」という雇用形態が来年度から創出されるようだ。

「准正規労働」で待遇改善、無期雇用で賃上げ
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130227-OYT1T01749.htm

准正規労働者の特徴は、

  • 無期雇用である
  • 転勤や職種変更がない
  • 短時間勤務が可能
  • 企業が直接雇用
  • 賃金は正社員よりも下がる
ということだ。転勤や異動や残業がある代わりに昇給が期待できる正社員と、転勤や職種変更がない代わりに有期雇用であり賃金が正社員よりも大きく下がる非正規労働者との間に位置する雇用形態という解釈で良いだろう。

准正規労働者という雇用形態の登場背景には、非正規労働者の労働条件の改善につなげたいという厚生労働省の狙いがあるようだ。僕としては、この准正規労働者という新たな雇用形態に期待をしたいと思う。

何故なら準正規労働者になることでワークライフバランスの実現ができそうだからである。現状の正社員か非正規労働者という二択では、正社員となって死ぬほど残業しまくるか、非正規労働者となって将来に不安を抱えながら細々と生活するか、どちらかの道を選ばざるを得えない。正社員・非正規労働者ともにワークライフバランスとはかけ離れている雇用形態であると言える。それが原因となり、働き過ぎによる過労死やうつ病の発症、有期雇用・低賃金による消費の縮小などが社会問題となっている。

一方で、正社員と非正規労働者の中間である准正規労働者という選択肢が増えれば、仕事ばかりでなく自分の時間をしっかり確保して趣味も楽しみたいという人が将来に不安を抱えることなくワークライフバランスのとれた生活を送ることができるようになる。賃金の額は正社員より安くても正社員と同じ無期雇用である上に仕事と私生活を両立できるという大きなメリットがあるので喜んで准正規労働者という雇用形態を選択する人は少なくないはずだからだ。

もちろん、これらが成り立つのは准正規労働者という雇用形態が上手く運用されれば、の話しである。正社員が不当に准正規労働者に格下げされてしまったり、准正規労働者でありながら長時間労働を強要されたり、正社員と比較して賃金が著しく安かったり、企業の業績悪化の際には正社員よりも優先的に解雇されてしまったりするようであればワークライフバランス的には全く意味をなさないので注意が必要だ。

実際に運用が開始されるまでどうなるのかは予想がつかないけれど、せっかく新しい雇用形態を創出しようというのだから国には正しい運用がなされているかのチェックを厳重にやってもらいたいと思う。



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