税務署は職員の裁量が大きいため仕事が効率的

昨日書いた「意思決定者が明確でない場合は仕事が圧倒的に非効率になる」の続き。

ちょっと前に仕事で税務署に問い合わせをする機会があった。担当になった方と何度かやりとりをさせて頂いたのだけど、その度に回答がとても早かったので(偏見ですが)税務署は公務員なのにやたら意思決定のスピードが早いなと驚いていた。

しかし、意思決定のスピードが早いのにはちゃんとした理由があった。担当の方に聞いた話によると、税務署は職員ひとりひとりの権限が強く担当者のみの判断で仕事を進めることが許されているらしい。もちろん、仕事の内容にもよっては上司の判断を仰ぐ必要があったり、わからないことがあれば同僚や上司に相談をして意見を求めたりはするとは思うけど、基本的に担当者の一存で全てを決めることができる仕組みであるとのことだった。

そのため、担当になって頂いた方には「私が不在のときに別の職員に問い合わせをしてしまうと私とは正反対のことを言うかもしれないので、今後は私以外には相談しないようにして下さい。」と念を押されてしまったくらいだ。昨日の記事では、意思決定者が不明確で複数存在すると仕事が著しく非効率になると言ったけれど、それとは逆に税務署では意思決定者が明確でありしかも一人(もしくは少数)なので圧倒的に効率的な仕事をしていると言うことができる。

税務署というかなりお固い職場であっても職員に大きな裁量を持たせて仕事を進めることができるのだから、そこらの一般企業の社員に同じように大きな裁量を持たせることは難しいことではないだろう。そうすれば、多くの会社が望んでいる仕事の効率化は簡単に実現できるのではないか。もしそんなことは絶対に無理だと言うのであれば、自分への断りなしに部下が仕事を進めることを許せないという上司の感情的な問題が原因だと思う。

上司は部下の仕事の仕方にうるさく口出しをせず、助言を求められたときには相談に乗る、部下が失敗したときにはその尻拭いをする、といった上司としての仕事を全うすれば良い。それだけで部下の仕事の効率が上がるのであれば、部下の評価が自分の評価に直結する上司としても悪い話ではないと思う。



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