学校週6日制は教師のブラック化に拍車をかける

文部科学省が公立学校の週5日制を見直し週6日制の導入を検討しているらしい。

学校週6日制 学力向上へ土曜を活用したい(2月18日付・読売社説)
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20130217-OYT1T00953.htm

週6制は、「脱ゆとり教育」を目指した011年(平成23年)~の新学習指導要領により「ゆとり教育」時代よりも増えてしまった授業数に対応するための対策である。「ゆとり教育」時代よりも授業数が大幅に増えており現行の週5日制では小学生低学年でも6コマの授業を行う日ができてしまうため、1日に長時間の授業を受けなければならない生徒の負担を軽減するという目的があるようだ。

僕は学校での授業数が増えること自体は悪いことではないと思う。学校に通っているうちにアレコレと知識を詰め込むことは子供の将来にとって大きなプラスになると思うし、授業時数が増えたといっても1992年(平成4年)~の学習指導要領の改定時よりも小学校・中学校ともに新学習指導要領の方が授業時数が少ないので、授業時数の増加そのものが子供に悪影響があるとは思えない。

1992年(平成14年)~の学習指導要領における授業時数

  • 小学校:5,785
  • 中学校:3,150
2011年(平成23年)~の学習指導要領における授業時数
  • 小学校:5,645
  • 中学校:3,045
Wikipediaより

増えた授業時数を週5日に詰め込むのは1日の授業数が多くなって生徒はしんどいと思うので、生徒の負担を解消するために週6日制に移行するというのであれば反対をするつもりは一切ない。

しかし、授業を行う側の教師のことを考えるのであれば僕は週6日制には断固として反対したいと考えている。

というのも、出勤日が1日増えてしまったら教師のブラック化に拍車がかかってしまうからだ。教師という職業がブラック企業のサラリーマン並にブラックであり、うつ病になってしまう人が多いことはよく知られている。現状の週5日制でさえ授業の準備、部活動の指導、モンスターペアレントの対応、若い教師であれば雑用などで忙殺されているのに、週6日制になってしまったら休む暇なんてほとんどなくなるのではないだろうか。

授業時数が増えたのだから教師の数が増えるのかと言えばそういうわけでもないだろうし、出勤日が1日増えたからといって給料が6/5倍になるなんてことはおそらくあり得ない。教師にとってみれば仕事が増えて休みが減るだけで嬉しいことなんて一つもないのだ。

教師という職業は基本的に「なりたい人しかならない職業」であるため、仕事量が増えてキツくなったというだけでは辞める人は少ないのだろう(うつ病になって辞める人はいるのだろうけど)。仕事に対するやる気や熱意がを逆手に取られて「週6日制になっても人も給料も増やさないけど、お前らちゃんと働くんだろ?」と足元を見られているのだとしたら強い憤りを感じる。

せっかく熱意を持って教育に携わろうとしている人達がいてくれているのだから、週6日制を採用するにしても教師の労働環境がブラック化しないように配慮して欲しいと思う。



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