理不尽な「学校裏ルール」撤廃を公約に掲げた生徒副会長の行動力がすごい

非常に興味深いニュースを見つけたので紹介したい。

破ると靴にジャム?「裏ルール撤廃を」と生徒会
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130213-OYT1T01679.htm

ニュース記事によると、新潟県胎内市立中の女子生徒が学校に蔓延る理不尽な「裏ルール」の撤廃を公約に掲げて生徒会副会長に当選したらしい。

裏ルールの具体的な内容は、

  • 1年生は生徒用出入り口に近い中央階段を使ってはいけない
  • 1年生は体操着のジャージーのチャックを開けてはいけない
  • 夏服は、1、2年はベストを着用。2年生はボタンを一つ開けていい

というような、いずれも合理的な理由が一切存在しないものばかりだ。しかし、この学校における「伝統」として代々受け継がれていたために、悪習とわかっていても破ることは許されるような雰囲気ではなかったらしい。これらの理不尽な伝統を断ち切るべく生徒会副会長は当選後に全校集会を開いて生徒から改善案の提案を受けるなどして「裏ルール」撤廃に向けて積極的に活動をしているとのことである。

ところで、この学校に存在する「裏ルール」のような伝統と言えば何か思い当たることはないだろうか。お気付きかもしれないけど、会社に蔓延る多くの理不尽なルールが学校における「裏ルール」に相当する。

会社の様々な悪習は

  • 上司よりも先に帰ってはいけない
  • サービス残業や休日出勤は当たり前
  • 飲み会には絶対参加
  • 会社のイベント(運動会や社員旅行等)には絶対参加
  • 有給は体調不良(もちろん自己責任)のときのみに”取得させて頂く”ことができる

などなど挙げ始めたらキリがない。いずれも「裏ルール」同様、合理的な理由がない上に理不尽なものばかりである。しかし、昔からの伝統であるが故に破ることは許されず、その会社に勤める限りは従い続けなければならない。

そんな中で僕ら会社員がこの理不尽な悪習をなくすために立ち上がることができるかと言えばおそらく無理であろう。わざわざ社長や上司に目を付けられるような目立った行動を取らないで面従腹背を続けるほうが「社会人として」賢い行動だからである。

先ほどの生徒会副会長の女子生徒と僕ら「社会人」、同じような理不尽なルールに従わなければならない立場でありながら女子生徒が撤廃を目指して積極的に活動を行う一方で僕らはただ黙って耐えているだけである。心の中では嫌だと思っていても実際に声に出してNOと言うのはかなり勇気がいることなので、自分から行動を起こした女子生徒の行動力はすごいな、と僕は感じている。

条件の良い会社への転職のために力を注いだ方が楽だから「社会人」はわざわざ悪習の撤廃のための行動を起こさないという理由はあるだろうけど、それでも自分が置かれている環境を改善するために努力をしている女子生徒の姿勢は僕らも見習わなければならないと思う。

なお、生徒会が全校生徒を対象に行った「裏ルール」についてのアンケート結果によると、99/120人は「快適に過ごしたい」などの理由により「ない方が良い」と回答していた一方で、19/120人は「自分たちもやってきた」「今までそれで成り立ってきた」などの理由で「裏ルール」を肯定しているようだ。自分が理不尽な体験をしたから他人にも理不尽を強要するタイプの人間なのだろうけど、学生の時点で既に社畜の素質があると思うとちょっと悲しくなってしまう。



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