日本の労働時間が海外に比べて長い理由

日本で働くサラリーマンは労働時間が長く、有給休暇日数はもともと少ない上に取得率も低いと言われている。

データブック国際労働比較2012 6.労働時間・労働時間制度
http://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/databook/2012/ch6.html

やっぱり日本人は働き過ぎ!?有休消化率が世界ワースト1位の理由は「上司や同僚からのプレッシャーを感じるから」
http://irorio.jp/canal/20121127/37434/

こういった労働時間の長さや有給取得率の低さの原因には、機械化・自動化できる作業をわざわざ手作業で行う非効率さ、自分の仕事が終わっても帰ることができずに付き合い残業をしなければならない、などが考えられるが日本と海外ではもっと根本的な考え方が違うのだと思う。

どういうことかと言うと、日本の仕事観では「人生の時間 – 仕事の時間 = 余暇時間」であり、余暇時間は人生の時間のうち仕事の時間を除いた時間であるという考え方なので与えられる仕事の量が多ければ多いほど余暇時間が少なくなってしまうが、会社側はそういう前提なので労働者にありったけの仕事を押し付けるのである。その結果、1日の労働時間は長い上に有給取得率も低いという悲惨な状況が生まれてしまうのだ。

余暇という言葉を辞書で調べてみると

よ‐か【余暇】
余ったひまな時間。仕事の合間などの自由に使える時間。「―を使って体力作りをする」
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/227006/m0u/

とのこと。余暇という言葉がいつからあるのかはわからないが日本の仕事観を見事に表していると思う。

一方で日本以外の国では「人生の時間 – 休暇時間 = 仕事の時間」であるのだと思う。まず、「一生のうち、これだけ休まないとダメ!」という休暇時間あり、人生の時間から休暇時間をを差し引いた時間が労働者が仕事に割くことのできる時間であるということだ(休暇時間は各国で労働問題を通して決まったんだと思います)。仕事をするにあたって根底にそういう考え方があるから労働者はそこそこの時間だけ働いて長い休暇を取ることができるのだろう。

日本において女性が社会進出する際に大きな壁となるのが結婚・出産・育児だと思うけど、仕事ありきの日本の仕事観では結婚・出産・育児は仕事の邪魔にしかならないので女性が疎まれてしまう。一方で、他国では休暇時間ありきなので結婚・出産・育児によって休暇時間が多く必要になればその分だけ仕事の量を(週5勤務→週3勤務などに)減らせば万事解決だ。だからこそ働く女性の数が多く、女子管理職の割合も日本よりも高いのだと思う。

仕事ありきの人生を送るか、休暇ありきの人生を送るか、みんなが同じ人生を選ぶ必要はないが日本で働く限りほとんど仕事ありきの人生しか選べないのが問題だ。人によって生き方が違うのだからどちらか好きな方を選べるようになればみんな幸せになれると思うのだけど、なかなかそうはいきそうにない。なお、僕はもちろん休暇ありきの人生を送りたい派だ。



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