「自粛の要請」って矛盾してるよね

東北地方で頻発する地震

昨日12月7日(金)の17時18分頃に東北地方の宮城県三陸沖を震源とする地震が発生した。

場所によっては震度5弱という非常に大きな揺れとなり、
津波が発生する恐れがあることから津波警報も発令されました。

僕は地震発生時にちょうどラジオを聞いていたのですが、
昨年の東日本大震災で甚大な津波被害が生じた教訓からか
NHKのアナウンサーがかなり強い口調で

「東日本大震災を思い出して下さい。
 命を守るために急いで逃げて下さい。」

と繰り返し避難を促していたことが印象的でした。


この避難勧告を聞いて東日本大震災直後の後に何度もテレビで放送された津波の映像が
自然と頭の中に浮かんできて少し怖くなりました。

地震とは全然関係のないところにいた僕でさえそんな状態だったわけですから
震源近くの沿岸部に住んでいる方は尋常でないくらい恐怖を感じたことでしょう。

東日本大震災のときには積極的に避難する人が少なかったことも
被害が大きくなった原因の一つでもあるようなので
そういう意味ではNHKアナウンサーの呼びかけは非常に良かったと思います。


「自粛」を「要請」する?それは「自粛」なのか?

昨日の地震で東日本大震災を思い出したときについでに思い出したことがある。

東日本大震災の直後に流行った(?)

「自粛の要請」

という言葉だ。

  • 送別会や新年会、花見などの「自粛の要請」
  • エイプリルフールの「自粛の要請」
  • 放射能汚染の可能性が高い地域での農作物の出荷の「自粛の要請」

などなど、様々なパターンがあった。

いずれも東日本大震災で東北地方が壊滅的な被害を受けたのに
馬鹿騒ぎしては不謹慎であるから、とか、放射能汚染の風評被害を防ぐため
というような理由で国から地方へ「自粛の要請」が行われたわけだ。


ただ、ちょっと待って欲しい。

それぞれの言葉の意味は

自粛 … 自分から進んで、行いや態度を慎むこと
要請 … 必要だとして、強く願い求めること

なので「自粛の要請」とは

「自分から進んで慎むこと」を「強く求めること」

ということになり、これは明らかに矛盾している。

強く求めてしまったら「自分から進んで慎んだこと」にはならないだろう。


でも、国にとってみれば言葉そのものが矛盾しているかどうかなんて
全然関係ない話だったりする。

「自粛しなくても良いけど自粛しなかったらわかってるよね?」
という意味が裏に隠れた言葉であるので、実質的には要請(強制)なわけだ。


会社のいたるところには「自主的参加の要請」が存在する

さて、前置きが長くなってしまったけどここからが本題。

「自粛の要請」とは少し異なるけれど同じく矛盾した言葉である
「自主的参加の要請」いうことが会社でよく行われることがあるが
あなたは気付いているだろうか?


  • 定時後の社員主催の自主的な勉強会
  • 休日の社内イベント(運動会など)
  • 飲み会

などが代表的なものだろう。

いずれについても全員参加というわけではなくても場の雰囲気的に
断ることのできない誘いをされることが多いだろうと思う。

先ほどの「自粛の要請」と全く同じだ。


僕個人としては、次の日に有給を取得する予定だったのに、
昼過ぎに上司から残業してもとても終わらない量の仕事の量を
翌日中までに終わらせるようにと押し付けられたことがある。

上司曰く、

「明日有給取るなとは言っていないから仕事さえ終わらせてくれれば
 休んでくれて構わない。
 でも仕事だけはしっかりとやってくれよ。」

とのことだったけど、どう考えても当日中に終わらせられる仕事の量ではなかったので
翌日は「自主的に」有給を取るのを中止して出社せざるを得なかった。


おそらく、あなたも一度や二度くらいはこんな経験があるのではないだろうか。

この「自主的の要請」は社員の立場の弱さを利用した非常に悪質なやり方なので
一刻も早く改善されて欲しい悪しき習慣だとは思うけど
上記のように国ですら大っぴらに同じよううなことをやってしまう状態なので
まだまだ改善されるのは難しいかもしれない。



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