ホワイト企業「はなまるうどん」から学ぶ残業時間を減らす方法

今朝のNHKのおはよう日本にて、宿泊業や飲食サービス業の長時間労働に起因する離職率の高さ(大学卒業後3年以内に51%)と、そういった過酷な労働環境の改善を試みる企業の取り組みについての特集があったので紹介したいと思う。



飲食業と言えばブラックの代名詞でもあるけれど、そんな中で労働環境の改善に成功した企業というのが讃岐うどんのチェーン店として有名な「はなまるうどん」を運営する「株式会社はなまる」だ。

2000年に創業店舗「はなまるうどん木太店」を香川県高松市に開店した後に東京進出などで店舗数を増やしていき、しばらくは店舗数の増加と共に売上も増加していたが、次第に売上が頭打ちになってしまったという。その原因は長時間労働を強いる劣悪な労働環境のせいで退職者が続出(離職率は最高で44%)しサービスの質が低下してしまったからだ。

これはマズいと社員の勤務体系の抜本的な改革に踏み切った(具体的には、開店から閉店までの間に社員2人のどちらかが必ず店舗にいなければならなかったシフト勤務体系を、社員2人もしくはリーダー格アルバイト1人のうち誰か1人が店舗にいればOKというシフト勤務体系に変更となった。リーダー格アルバイトは時給がやや高い。)結果、月の残業時間は10時間程度にまで減少し、一時は44%だった離職率が10%程度まで低下、売上も再び増加するようになったらしい。

※売上が頭打ちとなり離職率が高くなった時期は「株式会社はなまる」の店舗数とチェーン売上高推移の第4~6期くらいの間。



先述の通り飲食業界の離職率が非常に高い(大学卒業後3年以内に51%)こと、厚生労働省の雇用動向調査結果によると平均離職率は約14~15%程度であること、を考えれば離職率が10%というのは低い値であることがわかる。

「はなまるうどん」で働く女性社員はインタビューで「残業時間が減ったことでストレスが減り従業員同士のギスギスした雰囲気もなくなったのでサービス向上に繋がった。」と話していた。こういったインタビューで会社を悪く言うことは考えられないのでやらせの可能性も否定はできないが、僕自身も残業時間の減少がストレス減やイライラ解消に直結することは身を持って体験しているので、インタビューの内容はおそらく真実だと思う。



日本の多くの会社では残業上等・長時間労働が一般的であり、過酷な労働環境に耐えることができずに離職してしまった人間は社会人失格(=辞めたヤツが悪い。会社は何も悪くない。)とみなされてしまう。そんな価値観が日本中に蔓延っている中で、自社の抱える問題点を冷静に分析し労働環境の改善と売上の増加をやってのけた「はなまるうどん」は数少ないホワイト企業のうちの一社であると言っても間違いではないだろう。

ノー残業デーの設定や、上司が部下へ仕事の効率化を行うように指示する、という小手先の対策だけで残業時間の削減が実現できると思っている会社には是非「はなまるうどん」を見習って欲しい。


最後に、今回の「はなまるうどん」の話題に関してはNHKの放送内容(労働環境の改善方法や離職率の数値等)をできる限り正確に書いたつもりですが、もし間違いに気付いた方がいましたらツイッター(@chachachamo)よりご連絡頂けると助かります。



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