『あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。』(著:日野瑛太郎)の感想

脱社畜ブログの日野瑛太郎(電脳くらげ)氏の新刊が出たので早速読んでみた。


内容的には、完全書き下ろしと言いつつも基本的にはいつも脱社畜ブログで述べられていることと同じ主張であったし、僕も常日頃から思っているのと似たようなことがひたすら書かれているだけであったので特別目新しさを感じるものではなくやや物足りなかった(ページ数も「おわりに」を含めて167ページと結構薄い)が、その分「うんうん」と共感しながら一気に読むことができた。

ここでは具体的な内容には触れません。内容が知りたければ、脱社畜ブログにて「はじめに」と「第2章(の一部)が」読めるのでそっちを見た方が早いです。

『あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。』の本文の一部を公開しました
http://dennou-kurage.hatenablog.com/entry/2013/12/26/110550



この本の一番良いところは本として本屋に並ぶことで多くの人の目に付くことだと思う。

脱社畜ブログが月間50万PVを超える有名ブログであるとは言え、ブログにはインターネットを常日頃から利用していて且つ脱社畜的な考えを持っている人が何らかのきっかけ(ソーシャルメディア経由、検索経由、等)で集まっているだけであり、そもそもインターネットをほとんど利用しない人や日本の労働観に疑問を感じつつもモヤモヤしているだけの人、生粋の社畜で脱社畜的な発想を一切持っていない人にとっては脱社畜ブログは存在していないのと全く変わらない。ブログだけで脱社畜的な考え方を広めるには限界があるのである。

一方、本屋に並んでいれば老若男女を問わず不特定多数の人の目に入るため、たまたま本屋に行ったバリバリの社畜、疲れたサラリーマン、就職活動中の学生、主婦のおばちゃん、などの多くの人に脱社畜的な考え方が存在することを知ってもらえる可能性が非常に高い。日本の労働観からすると非常に挑発的なタイトルと帯の煽り文句、カラフルな色使いは以下の様(Twitterより転載)に結構目立つので割りと期待できるはずだ。



本の内容が日本の労働感と真正面から対立しているので、人目に付いた後の評価は「社会人を舐めるな」とか「著者は甘えている」といった具合に芳しくないのだろうけど、それでもこの本を読んで日本の労働観に疑問を持つ人が増えてくれると嬉しいと思う。



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