店と客がお互いに感謝の気持ちを持つことが大事

昔、ギャグ王という月刊の漫画雑誌にてハイパーレストランという漫画が掲載されていた。別に僕はこの漫画の大ファンだったり特別な思い入れがあったりするわけではないのだけど、ひとつだけ強烈に印象に残っているストーリー(ややうろ覚えだけど)があるのでそれを紹介したいと思う。

主人公の林田ベランメルジェがとあるレストランに通りかかったとき、そのレストランのシェフと客が揉めていた。シェフは客に対して「食わせてやっているのに。」、客はシェフに対して「食ってやっているのに。」とお互いに「してやっている。」という主張を譲らず一触即発の事態に陥っていた。

そんな両者の間に林田が仲裁に入り、「シェフは客に対して『食べてもらっている。』、客はシェフに対して『食べさせてもらっている。』という気持ちを持つ必要がある。お互いに感謝し合うことが大事だ。」と助言したこことでシェフと客との間の険悪なムードは解消され、一件落着となった。

以上が、僕が紹介したかったストーリーの大まかな流れだ。話の細かい部分は忘れてしまったが大体あっていると思う。

この話の中で印象に残っているのは、お互いに「食べてもらっている。」、「食べさせてもらっている。」という感謝の気持ちを持つことが大事である、という部分だ。世の中にはお金を払う方(客)が店よりも偉いという認識が蔓延っており、当時小学生だった僕も何となく世の中そんなものなのかなと思っていたため、お金をもらう側も払う側も平等にお互い感謝し合うという考え方もあるんだなと感心したものだ。

そして、このお互いに感謝し合うという考え方は今の日本社会に足りていない考え方の一つではないかなと思う。

現状、「お客様は神様です。」という言葉を免罪符に客だったら何をしても良いという認識で支払った額に見合わない過剰な要求を行ったり、無理難題を押し付ける消費者(いわゆるモンスターカスタマー)が後を絶たない。

この不況でサービス提供者はせっかくの客を離すまいと低頭平身であり続けるしかないせいもあって、”客>>>(超えられない壁)>>>サービス提供者”というサービス提供側に圧倒的に不利な状況は決して珍しいことではない。

一時的に客として偉そうな態度を取ったとしても、世の中の大多数の人は客でありながら別の場面ではサービス提供者でもあるのが一般的だ。従って、誰もがサービス提供者と客の両者の気持ちを理解できるはずなのだから、サービス提供者側に立ったときには「サービスを受けてもらっている。」という気持ちを、客側に立った時には「サービスを提供してもらっている。」という気持ちを持つことは難しいことではないはずだ。

このようにして常に相手に対する感謝を忘れないようにすれば、ピリピリした空気が蔓延している現在の日本社会が今よりも少し優しく暮らしやすい雰囲気になるのではないかと僕は思う。



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